リザーブ

      2016/11/18

1970年の大阪万博開催に向けて、前年の1969年にサントリーより発売されたボトルになります。
(箱入りだったので、思わず買ってしまいましたw)

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大阪万博に来日する外国の人々に対して「日本として、恥ずかしくないウイスキーを」、というコンセプトで造られたウイスキーです。
また1969年は前身寿屋の創業から70周年という年でもありました。

ウイスキーの紹介

サントリーのウイスキーにおけるラインナップの中でも、相当な古株になるリザーブです。

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派生商品として、リザーブシェリー樽仕上げもありますね。
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1本だけ確保していますので、その内テイスティングレビューをするかも知れません。

随分前に10年12年表記もありましたが、現在はNAになってしまいました。
発売当時は、12年でしたが後に10年にリニューアルされ、さらにNAとなり現在に至ります。
このリザーブは、ランク的には以前テイスティングレビューをしたローヤルの次に位置しています。
ローヤルのテイスティング記事はこちら
黒を基調とした12年のラベルに戻ったようなデザインですが、今となってはちょっと古いラベルデザインかなと思いますw
10年のラベルの方が高級感もあり、良かったんですが仕方ないですね・・・。

リザーブは元々、大阪万博に向けて造られたボトルということもあり、結構気合いが入っていたのではないでしょうか。

当時のキャッチコピーも「国産品と呼ばずに、国際品と呼んでください。」というもので、本気度が伝わってくる所でもあります。

現在のリザーブのキーモルトは公式でも公言されている通り、白州がキーモルトになっています。
ちなみにリザーブ発売当初には、白州蒸溜所がありませんでしたので、当時と現在では香味は全く違うものになっていると思われます。

発売当時はどんな香味をしていたのでしょうか・・・気になる所ですね。

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リザーブ
alc.40%
容量700ml

香りと味について

それでは、リザーブのテイスティングをしたいと思います。

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色は、ちょっと濃い色ですねー。
ローヤルよりも濃い色をしています。

香り

華やかな甘い香り。バニラ香。
アルコールのツンとした香り。

香りとしては、甘さが目立ちますが特にしつこい甘さは感じません。
アルコールの香りも、上手く甘く華やかな香りが消してくれています。

口に含むとアルコール感がきますが、若い原酒の影響と思われますがキツイ程ではないかなと思います。

その後は、香り同様に甘みを感じます。
ウッディ感が広がります。
白州モルトらしい爽やかさは、控え目かなと。

まぁ、あまり白州モルトを前面に出すと、白州の立場もありますしね・・・w
余韻ですが、弱めなビターさとほのかなピート香が残ります。

今回テイスティングに使ったグラスはこちら

最後に・・・

バランスよく纏まったウイスキーという印象が強いリザーブでした。

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約2,000で購入できるボトルとしては、コストパフォーマンスもいいなと思いました。
ただバランスがいいという事は、裏を返せばクセはあまり無いという事になります。

強いクセを好む方には少々寂しいかも知れません。
(私はちょっと寂しい感じでした。)

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