山崎25年
サントリー山崎蒸溜所からの渾身の1本です。
現在、市場に流通する山崎ブランドの最高峰ですね。
以前には、超限定生産として山崎35年、山崎50年と発売されていました。
しばらくはあんな時代は来ないんでしょうねぇ・・・。
ウイスキーの紹介
1999年のサントリー創業100周年を記念して発売されたボトルで、年間生産本数が1,200本という少ない本数の為、最近では全く目にする事はありません。
定価が\100,000から\125,000(税抜き)に値上がりしましたが、相変わらず需要が異常に高く定価で見つけられれば超ラッキーですね。
それでは昨末頃に山崎蒸溜所を訪問した時に有料試飲で楽しんできましたので、レビューをしていきたいと思います。
→山崎蒸溜所訪問2016年12月23日の記事はこちら
山崎蒸溜所の有料試飲での価格はハーフショットで\2,900です。
これを高いと思われる方が多いかも知れませんが、もし遠方から旅行で来られた方であればぜひにとお勧めしたいですね。
山崎18年迄とは異なり、色つきのボトルではなく無色透明のボトルです。
この熟成された山崎25年のカラーも楽しんで下さいと言わんばかりの色をしています。
ラベルも山崎18年以下とは異なり、山崎25年のみの特別なラベルです。
実は、この山崎25年も1本だけ所有しております。
山崎25年の化粧箱をカバーする白い箱。
箱をカバーする箱という・・・山崎25年ならではの贅沢。
穴がくり貫かれているスポンジがありますが、これは蓋の金具部分の保護用です。
そしてその金具で留められた中には、更にモルトが描かれたカバーが・・・凄いです・・・。
小さなカードも付属しており、高級感抜群です。
もちろん、山崎25年ならではのシリアルナンバーもあります。
以前は年間生産本数1,200本の内、何本目かわかったのですが、最近のシリアルでは書き方が変わっているんですねー。
(シリアルナンバーは秘密にしておきますw)
山崎のラインナップにおける最高級の贅沢が集まったと言えるボトルかと思います。
あまり見かける事がない箱の裏側です。
こんな感じで、ラベル部分だけくり貫かれています。
普段から高級なボトルを開けている方々は、こんな凄いものを・・・。
定価で購入したとは言うものの、流石に何本も購入とはいきませんので家宝にしますw
山崎蒸溜所で生まれて、25年以上熟成された原酒がヴァッティングされた最高の山崎ですね。
2016年5月26日、27日に開催された、第42回先進国首脳会議(三重の伊勢志摩サミット)にて提供された事も最近の大きな話題でした。
あの時は、響の肩書きがシングルモルトってなっていて、ちょっとちょっと・・・と思ったものでした・・・w
香りと味について
さて、それではじっくりと山崎25年を楽しみたいと思います。
左側が山崎18年で右側が山崎25年です。
色は山崎18年と比べても一目瞭然の違いですね。
琥珀を通り越して、黒に近く光を当てれば赤黒い色になるという感じです。
香り
有料試飲のコーナーで開栓した瞬間から、香りが溢れてきます。
煮詰めた甘いジャム。
熟したレーズンも感じますが、18年で感じるものを更に凝縮した感じです。
25年以上という長期間に渡って、ウイスキーを閉じ込めていた樽の香りが凄いです。
山崎蒸溜所を全て詰め込んだかの様で、素晴らしいの言葉しかないです。
味
口あたりは非常に滑らかで、ついアルコール度数を忘れて楽しんでしまいます。
熟したドライフルーツ達が一気にやってきますね。
樽熟感も抜群に感じる事ができます。
とにかく濃厚な味ですね。
「これが山崎!?」と驚きます・・・。
余韻は香り同様の非常に強いウッディ感とシェリー由来のダークチョコレートの様な甘く程よい渋みと酸味、ミズナラの少々スパイシーな感じを長く残してくれます。
最後に・・・
山崎25年ともなると、サントリーの本気度が凄いです。
ただ普段飲みとして手が届きやすいかどうかを考慮すると、やはり山崎12年か18年が妥当な所ですね。
もし山崎蒸溜所へ行かれる事があれば、是非一度御賞味頂ければとおもいます。
山崎ファンにとっては、凄いインパクトがありますよ!