竹鶴17年
2016/11/18
ジャパニーズウイスキーの立役者でもある竹鶴政孝氏が、現在のウイスキー市場の活気を見られたら、どう思われるのでしょうか。
ウイスキーの紹介
ニッカ製品で「余市」とくれば、「竹鶴」でしょう!という位の一本ではないでしょうか。
2001年に竹鶴17年が発売されてから、後の2007年にISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)において銀賞を受賞してから、次々と国際的な品評会にて受賞をしてきました。
ISCとは、イギリスの酒類専門出版社「ドリンクス・インターナショナル」が主催している国際的な酒類(ウイスキー、ブランデー、ラム、テキーラ、ジン、ウオッカなど)の品評会です。
審査はブラインドテイスティングによって実施。ウイスキー部門は、世界の著名なウイスキー蒸溜所のブレンダーやディスティラーなどが審査員となっています。
素晴らしい数々の受賞歴で、まさに海外にジャパニーズウイスキーを知らしめる事になったのではないでしょうか。
ウイスキーの本場ではない日本から、世界にも評価される「本物のウイスキー」が生まれるなんて夢がある話ですよね。
この竹鶴シリーズですが、ニッカの創業者の名を冠しているだけあってニッカウイスキーの看板商品の一つだと思います。
通常のラインナップとしては、12年、17年、21年、25年とありましたが、12年は終売になり、代わりにNA品としてリニューアル発売されました。
これは生まれ変わったというよりも、流石に劣化したと思います。
ニッカとしても、何とか竹鶴17年以上は残した、という感じですよね。
しかし竹鶴25年なんか、見る事も無くなりました・・・w
2015年9月の値上げ直前には、竹鶴17年、21年が酒販店の店頭から次々と消えていくという事態になったりしましたね。
店頭から瞬く間に消えていきましたが、ニッカの棚だけが空っぽになる光景は異様でした。
強豪サントリーや海外スコッチ勢を押しのけて、ニッカの一人勝ちという・・・。
その中でも竹鶴17年は、比較的安い価格での商品であった事もあり、次々に売れていってましたよね。
昨年の値上がりで\7,000円の小売価格になりましたので、正直な所、値上げしすぎでしょ!と思いましたが、終売となるよりは良かったと思うべきなのかも知れません。
ただし自分がこの値段まで出すとなると、海外のスコッチ等も当然ながら選択支の一つになりますので、竹鶴17年ばかりをリピートするという事は減るかと思います。
竹鶴17年、21年はお中元、お歳暮でも人気の品になりましたねー!
以前は、山崎とか響が幅を利かせていた気がします。
竹鶴17年
alc.43%
容量700ml
香りと味について
さて、開栓のお時間です。
色はいい感じに熟成されたウイスキーの色です。
ちょっと薄めなアンバーくらいでしょうか?
香り
熟したフルーツの香りとバニラ香が優しく出てきますね。カラメル的な香りもしますが、その影響なのか全体的に柔らかい感じの香りで、クセの無い感じですね。
更に続いて、奥から樽のいい香りがします。
香りに集中すると、色々な香りが複雑に出てきます。
味
含んでみますと、シェリー系の様な甘い味の後に心地よい樽の香りとスモーキーな味わいが鼻を抜けていきます。
宮城峡を感じるスパイシーさもありますが、主張しすぎておらずにいいアクセントになっていると思います。
竹鶴17年、非常に香りと味の調和が取れたボトルですね。
最後に・・・
以前は\4,000弱で買えたのが、夢のようですw
今となっては、近所の酒屋さんでは\6,000円を超えている売値ばかりなので、ちょっと寂しいですね。
また原酒にゆとりが出てくれば、ぜひコストパフォーマンスのいい銘柄を売り出してくれるのを待っています。
(値下げはしてくれないでしょうから・・・w)
話は変わりますが、ネットのとある店舗からのメルマガに、竹鶴17年と竹鶴21年が終売と書いてありましたが、他の所では聞かない話である事と、その店舗からの以後のメルマガにも終売の話が無くなってしまっているので、勘違いをされていたのだろうと思っていますw
もし終売の話が出てくれば、もっと騒がしくなるだろうと思いますので、しばらくは様子見ですねー。