初号スーパーニッカ復刻版

      2016/11/18

ニッカの復刻版シリーズの第3弾のラストを飾るのは、やはりスーパーニッカでした!
連続テレビ小説「マッサン」と連動した発売という事で、予想通りという流れでしたw

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と、今頃張り切って言っても、皆さんの中では既に記憶の奥にあると思いますが・・・w

ウイスキーの紹介

通常版のスーパーニッカも先日、リニューアルされました。
という訳で、初号スーパーニッカ復刻版のテイスティングになります。

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ボトルの背面に「S」のアルファベットがどーんと刻まれていましたが廃止され、発売初期を思わせるボトルシェイプに生まれかわりました。
スーパーニッカの誕生秘話は超有名ですが、竹鶴政孝氏の奥様のリタ氏がお亡くなりになられ、無気力状態から復帰する際に作られた渾身のボトルですね。

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日本人になりたいと、心から思われ日本人よりも日本人らしく生きられたリタ氏。
今でも北海道にはリタロードと呼ばれる道があり、いかに日本人からも愛されたか垣間見る事が出来ますよね。

そんな竹鶴政孝氏の想いが強く込められた珠玉の逸品です。

この復刻版のボトルは価格的には、通常版のスーパーニッカよりも少々高いですが、ジャパニーズウイスキーを語るには外せないボトルだと思います。

1962年当時、大卒初任給が17,000円だった時代に、\3,000という高価格での販売。
その価格が今も同じというのは、ある意味凄いですよね・・・。
50年以上経っても値段を変えない頑固さw、この辺りは竹鶴政孝氏の性格に似たんでしょうか・・・w

そしてボトル形状も、初号スーパーニッカ復刻版専用というリッチなリリースでした。
その後リニューアルした通常版も、このボトル形状に変更されましたね。

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初号スーパーニッカ復刻版
alc.43%
容量700ml

香りと味について

さて、竹鶴政孝氏の渾身の力作であった、スーパーニッカの復刻版。
初号スーパーニッカ復刻版のテイスティングをしていきます!

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色は思ったよりも濃い色をしていますね。

ちなみに箱の裏面には、テイスティングノートが記載されています。
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香り

ウッディな香りと共に甘いバニラ香。
熟したレーズンやアプリコットの様な、華やかな香り。
アルコールの香りがあるものの、それ以上に樽熟成された香りが上手くカバーしてくれています。

特にバニラ香が強く、甘い香りが強調されています。

口に含むと、色々な香りが顔を出してくれます。
ダークチョコレートの様な、程よい苦味。
樽香の素敵な香りと、バニラ香がすっと鼻へ抜けていきます。

残った味わいは、樽熟された心地よい木質的な味、バニラ香やカラメルの香りを伴った甘みが、しっかり余韻として残ってくれます。
専用に作られたボトルに負けない中身が詰まった初号スーパーニッカ復刻版だと思います。

最後に・・・

ニッカの復刻版3部作ですが、これで終了となってしまいます。
ちょっとしたお祭り的な感じもあり、楽しいリリースの連続でした。
初号ブラックニッカ復刻版の記事はこちら
→初号ハイニッカ復刻版の記事はこちら

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最近の限定品は、どこも限られた一部の人だけが入手できてちょっと寂しいですね。
需要と供給のバランスが崩れているので、仕方ないのかも知れませんが・・・。
・・・け、決して私が色々と買えなかったからではないですよ!w

こういう一般の店頭でも手に入り易い限定品を、リリースしていって欲しいなと思います。

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