余市NA(旧ボトル)
2016/11/18
今となっては、見る事もレアな一本になってしまいました。
お手頃価格のシングルモルトという、いいお手本という感じのボトルでした。
ウイスキーの紹介
余市NAの旧ボトルのご紹介になります。
ニッカの超看板商品の「余市」ですね。
2015年8月末を持って、終売となってしまい現在は製造されていません。
スーパーなどでも販売されていましたし、価格的にも手が届きやすいシングルモルトでした。
先日近所の酒屋に行った所、\2,980の値札が付いていて、さすがにやり過ぎじゃないかなと思ってしまいました。
こういう光景を見ると、数本買っておいて良かったな・・・と思ってしまいます。
現役当時は、近所のスーパーで\1,200程度で売っていたので、お得な状況だったんだなぁとつくづく思いました。
リニューアル発売以前は、余市NAから10年、12年、15年、20年とステップアップ先が豊富にあったので、自分の好きな熟成を探れたのですが、今後はNAのみですからねぇ・・・。
と文句ばかり言っても仕方ないのでw
この余市NAの位置づけとしては、先程のエイジモノに行く前にまずは余市の方向性を知ってもらうのに、最適な商品だったのではないでしょうか?
エイジモノというと、安い10年と言っても\4,000程度しますので、余市NAはお試し向きですね。
あまりウイスキーに興味が無い方にとっては価格的にも購入しやすく、さらにシングルモルトというコストパフォーマンスの良さが光っていましたね。
日々の晩酌的な扱いも出来る、「シングルモルト」って凄いですよねw
私も余市NAから余市の世界に入っていきましたので、同じ様な方も沢山おられるのではないかな?と思います。
余市NA
alc.43%
容量500ml
香りと味について
さて、余市NAのテイスティングにいきたいと思います。
色は、ほんの僅かに赤みがかったゴールドですね。
若い原酒による構成だという事が、よくわかります。
香り
アルコールの香りが、どうしても目立ちますね。
次に爽やかなフルーティな香りがします。リンゴ系の香り。
ピーティな香り等は、わかりませんでした。
味
口に含むと、若い原酒のピリピリ感があるものの、潮っ気を感じる味わいがきます。
フルーティな香りがした割には、甘い味わいは強くありません。
少々のバニラ香が、鼻に抜けていく程度です。
余韻は、渋みを伴う樽の味わいが残りますが、余韻という程長く残ってくれるわけでもありません。
ピーティさや潮っ気など、余市の特長を更に深く味わいたいという事であれば、エイジモノへどうぞ、という感じです。
最後に・・・
この余市NA含め、リニューアルされてからあと数ヶ月で、丸1年が経過してしまいますが、一向にエイジモノの話が出てきませんので、相当な渇枯状況なのでしょう。
現状では、まだまだエイジモノなんて出てきそうにない予感がしますね・・・。
当分の間、余市と宮城峡についてはNAのみというラインナップが続きそうですので、また近い内に、リニューアル後の新余市のテイスティングもしたいと思います。