ブラックニッカ ブレンダーズスピリット

      2016/11/18

ブラックニッカ誕生60周年記念の商品として、限定販売された素敵なボトルです。
60年間最前線でラインナップされ続けるというのは、本当に凄いなと思います。

色々なブラックニッカシリーズがラインナップに加わっては淘汰され、新たな試みでチャレンジされたり、ウイスキー冬の時代にも消えること無くラインナップされ続け、消費者から選ばれ続けているという功績は素晴らしいと思います。

ウイスキーの紹介

さて皆さん同様待ちきれない私も、予約していた酒屋から入荷連絡がありましたので、無事に引き取り完了してきました!
1日早い入手となりテンションが上がりっぱなしです。

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ブラックニッカブレンダーズスピリットに使われている原酒ですが、初代ブラックニッカが発売された1956年に余市蒸溜所で蒸溜された原酒がブレンドされたり、1999年以前に存在した西宮工場でのグレーンが1部使用される等、ブラックニッカの歴史を全て詰め込んだ様な夢のボトルになっています。

グレーン原酒もニッカの強力な武器で、これを疎かにしない所も好感が持てますね。

使用される量は極わずかとは思いますが、これだけ贅沢なブレンドとしながらも、価格は\2,500(税抜)というニッカらしい良心的な価格設定となっています。

ボトル自身はフロストボトルでロイヤルブルーとなっており、これもまたブラックニッカを象徴するデザインに高級感を加えたボトルになっています。

そしてもちろん中央には、キング・オブ・ブレンダーズが描かれています。
1965年にデザインされてから、50年間ニッカと歩み続けた、ローリー卿。
これからもニッカと共に、ヒゲのおじさんには末永く歩んで頂きたいと思いますw

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キャッチコピーは「60年の誇りを、ブレンドにこめて。」というフレーズです。
すっごいインパクトありますし、素敵な言葉ですよね。

気になる出荷数は、12,000ケースです。
本数換算すると、144,000本になります。

多いか少ないかは受け取り方が違うと思いますが、私的には結構な出荷本数だなと思いましたので、ある程度供給されると踏んでいます。

ただ私のよく行く大型酒販店では、12本のみ入荷という...第2陣、第3陣とあるかも知れませんが、心配性の私は手堅く予約で押さえました。

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ブラックニッカ ブレンダーズスピリット
alc.43%
容量700ml

香りと味について

それでは待ちに待った、ブラックニッカ ブレンダーズスピリットのテイスティングレビューに移りたいと思います。

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色はやや褐色がかった琥珀色で、味の濃さを期待してしまう色ですね!

香り

開栓した時のアルコールの刺激がほとんどありません。
フレッシュな洋梨や青リンゴを思わせるフルーティさがかき消してくれているのでしょうか・・・。
ブレンダーの技ですかね・・・!

その後には、甘い蜂蜜の様な香りがしますが、決してベタベタしているわけではなく、ふんわりしたかんじです。

余市モルトらしい少しのピーティ感とモルティな香りも前に出てきますが、複雑さを持ちながらも非常に心地よい香りです。

さてさて、一口含んでみますと・・・NAとは思えないアルコール感です。
アルコールの刺激はどこへ行ったのかという位に、滑らかな口あたりです。

モルトの香ばしい味わいもしっかりと感じる事ができます。
そして意外としっかりした燻香も感じます。

また甘味のほうですが、上品な蜜の様な甘味を程よく感じられます。

少しシェリー独特のクセのある味わいもありますが、いいアクセントになっているのではないでしょうか。

余韻は、ダークチョコレートの様な素敵な苦味と樽熟感、燻香が長く残ります。

今回テイスティングに使ったグラスはこちら

最後に・・・

この価格でこの味わいは、凄いなと感じました。

昨今の価格上昇が止まらない、国産ウイスキーにおいては稀有な存在だと思います。

ニッカ80周年記念で販売された復刻版シリーズの三種類よりも、ハイレベルな出来ではないでしょうか。
少なくとも私はそう感じました。

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ニッカが誇る優秀なブレンダー陣による、渾身の作品だと感じました。
正に「ブラックニッカ ブレンダーズスピリット」は、そのブレンダー陣の魂を感じる作品です。

とりあえず私の方は、店頭で見かける今の間に追加購入もしようと思いました。
何だかベタ褒めのレビューになってしまいましたが、久しぶりに感動を与えてくれたボトルです。

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