富士山麓(新)
2016/11/18
キリンディスティラリーの主力である、富士山麓 樽熟50°がリニューアルされましたね。
各社リニューアルやラインナップの整理と、賑やかな中での登場で期待しちゃいますね!
キリンのウイスキーと言えば、富士山麓という位の代名詞です。
さてさて、楽しみ半分不安半分という所ですw
ウイスキーの紹介
キリンが2016年3月22日に、リニューアル発売した「富士山麓」です。
主な変更点は、以下の通りです。
- 容量が700mlにしました。
- ラベル等の外観をプチ変更しました。
- ノンチルフィルタードにしました。
来ましたね。3つ目のノンチルフィルタードは、高級ウイスキーに多い製法ですね。
これも、味に自信がある証拠とでもいう事でしょう。
富士山麓 樽熟50°
alc.50%
しかも、今回の富士山麓でついてきたおまけグラスは「テイスティンググラス」でしたので、思いっきり味わってねというメッセージが伝わってきますねw
富士山麓テイスティンググラスの記事はこちら
しかしながら、富士山麓の良かった点として、価格があったと思います。
今回のリニューアルでは、価格上昇してしまいましたので、このマイナス要素がきちんと打ち消されなければ、ファンが離れて行ってしまいますね。
私の近所での価格は、約\500程にもなる大きな上昇でした。
旧富士山麓だと3本買えたのが、新富士山麓では2本しか買えませんので、デイリーウイスキーとしては大きな痛手です。
それくらい跳ね返す程の魅力があるのでしょうか。
ちょっと辛目な評価で挑みたいと思います!
香りと味について
それでは、新富士山麓のテイスティングに移りたいと思います。
色は、旧富士山麓よりもちょっと濃い色目でしょうか。
香り
旧富士山麓と似た、セメダイン臭を強く感じ取れます。
次に甘い香りがやってきますが、セメダイン臭を上手くカバーする香りですね。
この甘い香りですが、グレーンから来ていると思うのですが、これは上品な甘い香りで、キリンは良質なグレーンを持っているなぁと思いました。
味
一口含んでみると、旧富士山麓と同様にセメダイン臭が強くきます。
それと同時に、やはり50°の若い原酒のピリピリ感も感じますが、ピリピリ感を消すように甘みが出てきてくれますね。
その甘みも樽の香りも混ざりつつ、うまく調和して楽しませてくれますね。
ノンチルの効果がどの程度なのか、正直な所わかりませんが、値段以上の価値はあるのではないでしょうか。
新と旧の富士山麓が並んでいれば、私なら高くても新富士山麓を選択しますw
それくらい、美味しくなったと思います。
最後に・・・
キリンは、ウイスキーのバリエーションが少ない事がどうしてもネックだと思います。
やはり色々なタイプで、幅広い香味を持たせてラインナップを拡充して欲しいですね。
辛目の評価をしたつもりですが、それを踏まえてもコストパフォーマンスに優れたボトルだと感じました。
キリンは美味しいウイスキーを造る技術はありますし、頑張って欲しいと思います。