初号ブラックニッカ復刻版

      2016/11/18

2015年1月、ここぞとばかりにマッサンブームの追い風を受けて、ニッカの攻めが始まりました。
全3種の復刻版シリーズによる、怒涛のリリースです。
この時のニッカの勢いは凄かったですねw

ウイスキーの紹介

復刻版シリーズの第一弾を華々しく飾るのは、初号ブラックニッカ復刻版です。
1956年発売という事ですから、既に60年の歴史があるんですよね。
60年間続くブラックニッカ(厳密にはシリーズかな)は凄いですよね。

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このブラックニッカ復刻版ですが、もう店頭からも売り切れにより、消え去ったかと思っていたのですが・・・
何とまだ残っている所がありましたw

しかも棚横一列に渡って陳列されているという衝撃!
この陳列棚を見た時は、ちょっとテンションが上がってしまいましたw
やはり足で稼がないと!ですかねw

さてさて、この復刻版は現存する初号ブラックニッカをブレンダーがテイスティングして、現代に復刻させるという試みをしました。

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これを初めて聞いたときは、最初は羨ましいな・・・w
と思ったのですが、よく考えるとすごいプレッシャーだったのかなと思ってきて、実際はそんな単純な思いでもないと思いますし、複雑な心境だと感じました。

余市モルトの甘く芳ばしい麦の香り、なめらかな口当たりとチョコレートのような甘さとほのかなビターの中に、穏やかなピートが感じられるコクのある味わいです。

参考;ニュースリリース 2014年12月2日 アサヒビール

余市モルトを使うという所で、既にファンの方々は「おぉ!!!」となりますよね。
しかも復刻第一弾で、その後の売り上げにも影響しますし、手を抜けないブレンドをしなければならないでしょう・・・。

マッサンブームによって、新規ファン達を獲得する絶好の機会ですしね。
ただ、チャンスと引き換えに、ここまで消費者側のハードルが上がったのは、相当なプレッシャーだったのではないでしょうかw

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初号ブラックニッカ復刻版
alc.43%
容量720ml

雰囲気を壊さないオールドボトルっぽく、飾ったラベルですね。
このラベルも当時を再現されているみたいですが、ラベルの位置等のバランス調整はされているんですね。

香りと味について

さて、テイスティングに移りたいと思います。
ニッカ渾身の復刻版第一弾の味はどの様なものなのでしょうか・・・。

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色はNAの割りに、濃い色をしている気がしますね。

香り

香りは甘い香りがちょっと強調されていますね。蜂蜜やカラメル系の香りです。
スモーキーな感じはちょっとするかな、という位です。
香りからは、飲みやすそうな印象です。

一口含むと、香りで感じたカラメル系の甘い味わいが広がります。
スモーキーさや潮気は香りでは、あまりわかりませんでしたが、味わいには出ていますね。
確かに余市モルトらしいですが、香りからは意外でしたw

やはり美味しいですね。
この味をこの価格で楽しめるというのは、ニッカの頑張りと言えるのではないでしょうか。

最後に・・・

復刻版シリーズはこの後、ハイニッカ、スーパーニッカと続きますが、個人的にはこのブラックニッカ復刻版が好きでしたね。

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今回だけと言わずに、今後もブラックニッカ復刻版の様な、限定復刻等でウイスキー界を盛り上げて欲しいと思います。

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