イチローズモルト ON THE WAY(オンザウェイ)2015

   

ジャパニーズウイスキーの中でも、入手が困難なウイスキーのイチローズモルト。

そのイチローズモルトは通常品のラインナップが少なく、ほとんどが限定品ばかりとなっています。
これが購入を困難にする大きな理由の1つかな、と感じています。

ウイスキーの紹介

というわけで、今回のイチローズモルトは、オンザウェイ2015のテイスティングレビューをしたいと思います。


こちらもモルトハウス本町で購入した4本の内の1本になります。
購入金額としては30mlで、\1,161でした。

お試しとしては、お手頃価格で助かりますね。


しかしですね、実はこのオンザウェイ2015はボトルでも購入はしていたのですが、開栓するタイミングを逃してしまっており、味見という事で購入してみました。
(本当はティモラスビースティのテイスティンググラスが欲しいが為に、量を稼ぐ目的も兼ねて購入しました・・・w)

さて本題に戻りますが、このイチローズモルトはウイスキーブームが到来するまでは、2013年に発売された第1弾のオンザウェイやちびダルも売れ残ったりしていたのですが、ブーム以来第2弾となるオンザウェイ2015は瞬殺で売り切れる様になりました。

そんな状況が続く昨今という事もあり、この様な量り売りは非常に嬉しいサービスだと思います。

このボトルですが、秩父らしさを表現するという思いの元、ボトリングされました。
構成としては、2009から2012迄に蒸溜された原酒が使用されていますので若い原酒がメインのボトルです。

また、ジャパニーズウイスキーさしさを感じる貴重なミズナラ樽も使用されており、更に個性を引き立てているとの事です。

純粋にミズナラ樽を楽しみたいのであれは、同じイチローズモルトのミズナラウッドリザーブを購入するのがいいかと思いますので、こちらで使われたのはあくまでもアクセントレベルという感じでしょうかね。

オンザウェイ(道の途中)という言葉が示す通り、イチローズモルトが進むウイスキー造りの現在を表現したという感じでしょうか。

オンザウェイ2015
alc.55.5%
容量700ml

ウイスキーの紹介

それではテイスティングレビューに移りたいと思います。


色は綺麗な琥珀色で、少々明るい感じです。

香り

樽由来の乾いた木の香り。

甘い香りもしますが、若い原酒由来と思われるアルコールの香りが勝っています。
甘い香りの種類としては、蜂蜜系の香りです。

アルコールの香りに乗ってくるのは、麦芽香ですね。
その麦芽香もキレの良い香りです。

口に含むと、酸味の効いた苦味。

甘い香りと共に蜂蜜の様な甘味が広がります。

ただ厚みというか深みというか・・・そのあたりは余り感じる事ができず、ちょっと単調な味わいですね。

余韻はスパイシーさを残しつつ、若いフレッシュな樽熟成さを感じる味わい。
このボトルに込められた思いとは違って、このボトルの目指す方向性がイマイチな様な・・・。

最後に・・・

イチローズモルトのボトルはあまり手に入らない為、買える時に買う程度ですが、このオンザウェイ2015含め、最近は熟成が浅いものでも軽く\10,000を超えてきていますので、コストパフォーマンス的にはちょっと厳しいです。


正直な所、やはりどうしても割高に感じてしまいます。

味が良ければ、その点を帳消しに出来るのですが・・・このオンザウェイ2015については、うーん・・・という感じです。

若干厳しめの評価かも知れませんが、話題ばかりが先行してしまい、味が追いついていないかなと感じました。

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