ツインアルプス

      2016/11/18

最近は、国産ウイスキーに関しては、どこもNA化や終売続きでちょっと寂しい話が多いですが、そんな中、着実にリリースを続けているのが、マルス蒸溜所ですね。

ところで「アルプス」と聞けば、信州の素敵な土地を思い浮かべられる方々が多いのではないでしょうか。

信州で有名なのはサントリーの白州だと思いますが、追いつけ追い越せとばかりに頑張っている蒸溜所がマルス蒸溜所なんです。
白州の記事はこちら

ウイスキーの紹介

さて、今回は冒頭でも書きましたが、本坊酒造マルス蒸溜所のツインアルプスのご紹介をしたいと思います。

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マルスウイスキーと言われると「?」となられる方もおられると思いますが、焼酎では有名な本坊酒造ですね。

グループ会社としてワインまで生産されているので、信州方面では相当強いブランドではないでしょうか。

昨年のマッサンブームをきっかけに「マルスウイスキー」の知名度が全国規模に拡大してきましたよね!
何故、マルス蒸溜所とマッサンが関係しているのか?といいますと・・・

摂津酒造という蔵元に、岩井喜一郎という方がおられました。
この岩井喜一郎という方が、竹鶴政孝氏をスコットランドへ送り出したという、実は一番の立役者なんですね。

岩井氏の全面的なバックアップがあったが故に、スコットランドで本物のウイスキーを勉強できたという事です。

この岩井喜一郎氏の存在が無ければ、今の国産ウイスキー、ジャパニーズウイスキーも無かったかも知れません。
それぐらい影響度の大きい方なわけですね。

そしてマルス蒸溜所から、数年前には「IWAI TRADITION」という岩井氏の名を冠したウイスキーも登場し、現在は「岩井 TRADITION」として販売されていますね。
ちなみに漢字表記に変更したタイミングでボトルも四角いボトルから丸ボトルへと変更(他と共通化)されています。

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ツインアルプス
alc.40%
容量750ml

その本坊酒造マルス蒸溜所の「ツインアルプス」ですから、期待度は高まりますね!
このツインアルプスは、以前信州限定で出荷されていましたが、現在では全国展開されているボトルですね。

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以前のボトルは3&7みたいなボトルでしたが、今は岩井や越百と同じボトルになっています。

香りと味について

マルス蒸溜所がある信州をテーマにした、ボトルネーミングの「ツインアルプス」を開栓します!

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ちょっと濃い色をしていますね。

香り

香りはバニラ香が少しあります。樽香も思ったよりもいい感じで香ります。
アルコール感はいうまでもなくありますw

若い原酒達の影響だと思いますが、アルコール感が目立ちます。
まず鼻に抜ける爽やかな香りがあり、ほんのりした甘さがやってきます。

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この価格帯にまでなってくると、国産ウイスキーで見ても選択支が多くなってきますので、ちょっと対抗馬としては弱い気がします。

最後に・・・

昔出していたシングルカスクなどは、最近では原酒が少なくなってきてキツイかもしれませんが、またマルス蒸溜所のシングルカスクなんかも出して欲しいなと思います。

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以前記事に書きました岩井TRADITION ワインカスクフィニッシュみたいな、後熟系も楽しみにしています。
岩井TRADITION ワインカスクフィニッシュの記事はこちら
個人的には期待している蒸溜所でもありますので、ぜひぜひチカラを注いでほしいですね!

 - 本坊酒造マルス蒸溜所, ツインアルプス