963 モルト&グレーン ファインブレンデッド ウイスキー

      2016/11/18

笹の川酒造は東北にある酒造会社で、笹の川チェリーなどを発売しています。

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少し前には山桜15年が発売されたりと、まだ記憶にある方もおられるのではないでしょうか。
最近は、すごい価格の限定ボトルを出したり、山桜のシェリーを出したりされていますね。

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化粧箱は非常にシンプルで、背面にバーコードがあるのみです。

ウイスキーの紹介

今回は、963 モルト&グレーン ファインブレンデッドウイスキーのテイスティングになります。

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日本酒では色々な話が飛び交う笹の川酒造ですが、今回はその件はさておき、このウイスキーについて書いていきたいと思います。

笹の川酒造は、1765年から創業を開始しています。
ウイスキーの製造免許はずいぶん経った1946年に取得しています。

当時の社名が「山桜酒造」だった事の名残で、「チェリーウイスキー」というウイスキーを生産しています。
もちろん現在も販売されている現役商品です。
それから冒頭に書いた山桜15年も、まさに当時の社名を使ったウイスキーなわけですね。

この963ですが、福島県内の福島県南酒販(卸問屋)から新ブランドとして提供すべく、生み出された1本になります。

当然ながらコダワリも強く、カスクストレングス、ノンチルフィルタード、ノンカラードという仕様ですね。
カスクストレングスについての記事はこちら
そして、この963というネーミングも、笹の川酒造の所在である福島県郡山市の郵便番号が「963」という事なんです。

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笹の川酒造が貯蔵している原酒とグレーンに、何やら色々とブレンドしたみたいですが、そのブレンドした原酒達は非公開となっています。
但しアルコール度数については、カスクストレングスという事もあり結構高いですね。

という事で、結構謎に包まれている部分がありますが、逆に先入観を持たずに自分に合うか合わないかの判定も出来るのではないかなと思います。

実際にボトルを見るまでは、薄いボトルなのかな、と思っていましたが、四角いボトルでした。

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案外大きいボトルで、コルク栓仕様となっております。

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963 モルト&グレーン ファインブレンデッド
alc.59%
容量700ml

香りと味について

さて、それでは肝心のテイスティングに移りたいと思います。

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色は、薄いレモンカラー。非常に明るい色で琥珀色というよりも、やっぱり薄いレモンカラーの色ですね!

香り

アルコールの刺激全開でやってきます。
モルトの香りが強い。意外に強いバニラ香。

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爽やかなフルーツ系の香り。
甘い香りよりも爽やかな香りが強く、さらっとした香りです。

含むと、爽やかな香りと共にアルコールの刺激。
アルコール度数が高い事もあると思いますが、そこそこの刺激ですね。

樽の香りと共に、香りと同じ爽やかなフルーツの香りが鼻へと抜けていきます。
その後の余韻には、少しの渋みと強いモルト感が残ります。

最後に・・・

最近、国内での蒸溜所建設や増設の話がちょこちょことあって嬉しい限りなのですが、コスパの良いモルトウイスキーを提供して欲しいですね。
この963はNAという事になっていますので、本当はもう少し価格を抑えて欲しい所です。

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原酒のバリエーションも増やしてもらって、色々な種類のモルトウイスキーを生産してくれる事を期待しています。

 - 笹の川酒造