キリン 富士山麓 樽熟原酒 50°の終売について

   

先日、キリンの主力商品の一つでもあるFの終売が発表されました。
丁度10月に蒸溜所へ行ってきたばかりで、タイムリーだったというか何というか微妙な心境です。
ちなみに蒸溜所でしか見かけた事がなく、珍しさだけで購入した富士山麓のミニチュアボトルは貴重な物になりそうです。

サムネイルにした過去画像ですが、このテイスティンググラスも、もう二度と・・・と思うと寂しいですね。

終売時期について

肝心の終売時期の方ですが、2019年3月をもって終売という事です。
富士山麓樽熟50°は2005年から発売された商品ですが、2016年にノンチルフィルタードという製法を採用した上、商品名も「富士山麓 樽熟原酒50°としてリニューアルされました。

このリニューアルが実施されたタイミングで、内容量も600mlから700mlに変更されて販売されてきましたが、原酒不足という理由で終売との事です。
2015年には富士山麓シングルモルト18年も終売になっており、富士山麓としてのラインナップ減少が進んでしまっています。

富士山麓 樽熟原酒 50°の後継品について

後継品としてはネットと蒸溜所で限定販売をしていた、富士山麓樽熟原酒50°の上位にあたる富士山麓シグニチャーブレンドですが、純粋な後継品のリリースはありませんでしたので、富士山麓としてはこちらのみですね。

ちなみにネットと蒸溜所限定の枠を越えて、2018年8月から一般市場へ投入されたばかりです。
この事からもわかるように、キリンは富士山麓については今後、富士山麓シグニチャーブレンドに主軸を移し販売を継続していくようです。

今回の終売について個人的に感じた事は、高級路線の富士山麓シグニチャーブレンドの販売を促進させる為に、
少々強引に終売にしたのではと勘ぐってしまいます・・・。
というのも、富士山麓樽熟原酒50°は確かに売れ行き自体については悪くなかったとは思いますが、終売にせざるを得ない程の売れ行きだったのかという点については、若干の疑問が残る所です。

先月11月には、50年ぶりの生産体制の強化も発表されたばかりでしたし、ファンの多さからも富士山麓樽熟原酒50°のコストパフォーマンスの良さは認める所で、本当に原酒不足であれば、まずは出荷調整で何とか凌いで販売の継続をして欲しかったなと感じました。

特にハイボール用途としての人気が強かったと思いますし、終売となる富士山麓樽熟原酒50°の実売価格が1,400円前後で、富士山麓シグニチャーブレンドが実売価格5,000円前後という価格になっていますし、同商品を富士山麓樽熟原酒50°のハイボール用途への代替品にするというわけにはちょっと難しい選択肢だと思いますので、新製品投入の可能性もあり得るのではと思います。

以前メルシャンが今は無き軽井沢蒸溜所の原酒を使って販売していた「オークマスター」の名前が復活販売された様に、何らかの計画があるのかも知れませんね。
最近多く耳にする事が多い休売や終売のニュースばかりではなく、ぜひ明るいニュースも欲しい所です。

富士山麓(新)

今後の入手について

現在は終売情報の煽りを受けて品切れとなる店も出てきているようですが、キリンは2019年3月の終売まで通常通り出荷していくとの事です。
ちなみに上記リンクの楽天市場など、ネットでは2,000円超えも珍しくない状況です。

しかしながら、スーパー等ではまだ在庫が残っている店も多いですし、高値では買わないようにしています。
実際に昨日1,180円で1本購入しました。

今後は、この過熱した市場がある程度収束すれば入手も困難ではないと思いますので、
私自身は今後の消費量により、買い増しの検討をしていきたいと思います。

 - キリン, 富士山麓