グレンドロナック12年

      2016/11/18

シングルカスクのボトルリリースをしている活発な蒸溜所ですね。
特に私の好きなシェリーカスクが多く、楽しみにしている蒸溜所でもあります。

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ウイスキーの紹介

さて今回はグレンドロナック12年の紹介になります。

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グレンドロナック=シェリーカスクと思ってしまう程のリリースですね。
私的には、オロロソシェリーカスクよりも、ペドロヒメネスシェリーカスク(PX)の甘口のシェリー樽で熟成した方が好みです。

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グレンドロナックからは、私の好みでもあるPXシェリー(ペドロヒメネスシェリー)のボトルもしばしばリリースされます。
その為、全部買っていると予算がいくらあってもとても足りませんw

なので、気になるボトルのみを厳選して購入しています。
このグレンドロナック12年は、辛口のオロロソシェリーカスクと極甘口のペドロヒメネスシェリー樽の原酒をブレンドしています。

国産のウイスキーでもシェリーカスクをブレンドに使う事はもちろんありますが、グレンドロナックの様に全量シェリーカスクによる熟成というのは比較的少ないですね。

その為、スコッチなどの人気ボトルでもシェリー樽熟成がリリースされると、早々と売り切れるケースが多いので、買いそびれてしまう事もありますw

グレンドロナックは、1996年まで石炭による直火蒸溜をしていた蒸溜所でもありますが、日本ではあの余市蒸溜所がこの石炭による直火蒸溜をしていますね。
まさに伝統的な技術ですね。

ちなみにこの蒸溜所は、紆余曲折ありながら現在はベンリアックディスティラリー社の傘下になっていましたが、何とベンリアックごと、アメリカのブラウン・フォーマン(ジャック・ダニエルなどを保有)が買収しましたね。

すごいですよね・・・。
この買収により、シングルカスクでの出荷が減るのではないか、という懸念もあります。

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グレンドロナック12年
alc.43%
容量700ml

香りと味について

それでは、グレンドロナック12年のテイスティングをしたいと思います。

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色はシェリー樽熟成らしい深い琥珀色です。
この色がもう華やかさを物語っているようです。

香り

香りの中心は、甘いバニラ香。熟したレーズン。
アルコールの香りに混じって、モルトの香りもやってきます。
スモーキーやピーティという言葉とは、縁がない香りです。

シェリーカスクらしい特徴を、全面に押し出した甘い香りが強いですね。

口に含むと、甘い香りが強く主張してきますが、意外とアルコール感も強く程よいドライ感に繋がっていますね。
樽熟成により生まれたバニラ香が、スッと綺麗に鼻へと抜けていきます。

余韻は樽熟成を感じさせる香りとビターチョコの渋み、甘いバニラ香が長く残ります。

最後に・・・

相変わらずシングルカスクの出荷が多いですが、原酒は大丈夫なのかなとちょっと不安になります。

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100%シェリーカスクによる熟成にも関わらず、価格を抑えたリリースをしてくれる貴重な蒸溜所です。
無理をせず、今後も安定した供給をしていって欲しいですね。

 - グレンドロナック